朝が苦手な人間が綴るブログ (限界大学院生編)

基礎こそ物の上手なれ. 人間万事塞翁が馬. を大切にしている経済学徒.

日常生活で活きる経済学の3大発見:知らない人は必見

陰気な学問の印象がある(かも?)経済学も過去に素晴らしい発見をしています。

この3つを知っておけば豊かな人生に変わるはずです。

 

  1. 機会費用
  2. 比較優位
  3. パセート効率性

 

 

機会費用は経済学部の誰でも知っている理論です。比較優位もほぼ誰でも知っている?パレート最適などは私の大学では中級ミクロではパレートに関する話はしないので、上級ミクロ受講者もしくは独学している人くらいしか知らないと思います。他の優秀な大学ではパレート最適くらいやっているでしょう。

 

この3つについてタイトル通り日常生活を想定して考えます。

 

 

1. 機会費用

簡単ですが、すごく大切です。

例:授業料は学期の初めに納めていますが、大学の授業に出席する度に費用が発生しているということです。

は??となるような考えですが、理にかなっています。授業に行かずに、バイトをしていればお金を稼げます。時給1,000円なら、1コマ出席するのに1,500円の機会費用を失っています。これは厳密には、もしその行動を諦めた場合に、代わりに得ることができる最大の費用が機会費用となります。

大切なのはケチになれと言うことではなく、90分の出席は最前列に座って真剣に授業を聞いても、後ろに座って寝ても、90分は変わりありません。授業に出るならその90分で先生から学べることを全て学ぶ。寝るくらいならバイトに行くか、椅子でなくもっと寝心地のいい場所で寝る方が良質な睡眠ができます。

同じ時間を費やして卒論を書くのでも、真剣に書く方がいいです。それは昇給や出世と相関関係はない、と言う人はもう一度考え直しましょう。

 

 

 

2. 比較優位

イギリス人の経済学者リカードにより提唱された理論です。国際貿易が舞台ですが、日常生活でも同じ考えができます。

例:大学の経済学者の研究室に秘書がつきました。その秘書の仕事とは、その経済学者スケジュール管理や、エクセルスプレッドシートで担当している学部の講義の成績管理などです。経済学者はこのようなパソコン業務に長けているので、秘書よりもこれらの仕事が早くできるので秘書をクビにするでしょうか?

A:しません。自分より仕事のスピードが遅い秘書に任してでも雇い、自分の得意とする研究に力を注ぐべきです。

 

これが比較優位のroughな考え方です。

秘書よりも自分の方が早い(生産性が高い)ことを絶対優位といい、確かthe father of economicsのアダム・スミスが大昔に提唱したものです。秘書は高度な知識と技術が必要な研究はできません。しかし、秘書は研究よりは比較的にエクセルの雑務の方ができるため、比較優位と言う名がついています。そして研究者は自分の得意な研究を行う方が全体として効率が良くなっていると言うことです。

比較優位は、自分の中で比較的に優位な分野に特化することが両者にとって望ましい結果となる。絶対優位は、他者と比べ優位な分野に特化するということです。

 

しっかりと国際貿易を例として、具体的な数値例をあげて説明しているページがたくさんあるので、数字を追って見たい方は、「比較優位 国際貿易」などでググって下さい。

 

 

 

3. パレート効率性

これはミクロ経済学厚生経済学の第一基本定理などを学ぶところで出てくるかと思います。経済学が最も関心のある資源配分についての概念です。パレートとは、これもパレートさんという経済学者の名が由来です。

まず、経済学用語として、「効用」=「満足度」です。

 

パレート効率的とは、誰の効用も下げずに、少なくとも1人の効用を上げることができない場合のことです。つまり、無駄がない状況のことをいいます。誰の効用も下げずに、少なくとも誰か1人の効用を上げることを、パレート改善といいます。

 

これの何が大切か?とまだ分からない方がいれば先へ読み進めてください。

 

経済学素人でも、勘の鋭い方はお分かりになったかと思います。

この、パレート効率的である状況は、社会的には、または公平性の観点からは必ずしも最適であるとは限らないからです。

 

例:AさんとBさんで10等分したピザを分けるとしましょう。Aさんが0枚、Bさんが10枚食べました。これはパレート効率的です。ん?BさんからAさんに1枚だけでもあげれば(少しだが)公平になり、それが常識的に普通ですが、Bさんの効用は下がってしまいます。

 

日常でピザ等、友人や家族と食べ物の配分でこんなことにはなりませんが、これを社会に当てはめるとこんなことだらけです。

石油王や資産家など、(一般的に)努力してお金持ちになったとは考えられない人もたくさんいれば、世界には生まれた家庭や社会など様々な環境に恵まれていない貧困層に当たる人間がたくさんいます。どう考えても、公平性の観点から資源配分に失敗しています。

つまり、パレート効率的というのは公平な社会の必要条件(necessary condition)であっても十分条件(sufficient condition)ではありません。

これにはもっと深い議論が必要になりますが、この公平性について感情論だけで考えることが解決策にはならないことはわかるでしょう。

 

 

パレートについてアツくなってしまい、熱盛になりかけました。

秘書などは日常生活ではないかもしれませんね...。