朝が苦手な人間が綴るブログ (限界大学院生編)

基礎こそ物の上手なれ. 人間万事塞翁が馬. を大切にしている経済学徒.

計量経済学を学習する目的(計量講義2)

おそらく講義1と講義2は逆ですね。

自分の理解を深める目的もあるのでこのシリーズは続けたいです。

 

計量経済学を学習する目的とは?

その1つは、政策の効果を定量に分析をすること。

 

例えば、

修学年数が増加すると、所得は増加するのか?

増税をすると、消費が落ち込むのか?

 

開発経済学である例は、

制服を無償で配ると、登校率が増加するか?

学校で性教育を行うと、その学校でのHIV感染者が減少するのか?

 

これらはほんの一例ですが、これらの政策の因果関係に着目することが目的であります。

 

何か政策を行うときは、エビデンス(証拠)に基づいた決定が必要です。

その証拠とは、調査した人たちとは違う人、つまり誰がやっても同じ結果となるという再現可能性のことをいいます。

 

[余談]

以前、経済学者と他の学問の学者がぶつかっているシーンに出会いましたが、その経済学者でない方は、

「当たり前のことを数字で示して統計的に有意だと言われても、そんなのは研究でない」という風におっしゃっていましたが、当たり前と思っていることが実は当たり前でなかった場合、それを証明するには統計学計量経済学の手法が必要です。

おそらくそれよりも大切で忘れがちなのが、「当たり前と思っているけど、科学的証拠がないものを科学的に証明すること」でしょう。

なんとなくそうだからうまくいくと思う、という理由で国民の多額の税金を政策に投入することはできません。科学的に検証されたエビデンス(証拠)が必要です。

ここでその学者を擁護すると、人文系の学者の方で、そもそも研究手法が経済学とは異なるため理解できなかったのでしょう。分野の違いです。

 

 

計量経済学は、このエビデンスを提供してくれるツールの1つであります。

 

以上が計量経済学を学習する目的です。

 

p.s.

大学の先生が授業では言わなさそうですが、もう1つの目的とは、仕事になることでしょう。例えば、学部レベルでミクロ経済学だけを極めても仕事にはなりませんが(ですよね?!)、計量だけ極めた場合は仕事になると思います。計量にはミクロの理論も必要なのでそこはご留意。

gendai.ismedia.jp

これは少し前に超有名になった記事です。

この記事では博士レベルの話をしていますが、現在は民間で学部卒でも修士卒でも計量ソフトを使って計量分析できる人が別枠で募集されてたりします。しかも結構高待遇で。

「大学の勉強は社会に出て役に立たない」との意見もありますが、これは良い反例ですよね。即戦力になるチャンスがあるわけです。

 

今日は卒論が結構進んだので愉快です。