朝が苦手な人間が綴るブログ (限界大学院生編)

基礎こそ物の上手なれ. 人間万事塞翁が馬. を大切にしている経済学徒.

経済学の「効用」自体に意味はあるのか?

ふとこの話について思い出したので書きます。

経済学では、個人の満足度の尺度として「効用(utility)」という概念を用いているのですが、

その効用も2つに分けて考えることができるのをご存知でしょうか。

 

 

経済学を趣味程度に勉強した方でも効用についてある程度知っていると思います。

満足やハッピーを数字で表しているのですね。

Aさんの効用は6でBくんの効用は3みたいな感じで。

 

 

この場合、すぐに 6 > 3 でAさんの方がハッピーであるとわかりますが、

これはどちらがハッピーかを比べるのには役に立ちますが、6や3の数字自体には全く意味はありません。これが、「序数的効用」というものです。

効用の差には意味がないとし、重要なのは順序だけであるという考えです。

 

これに対して、

効用の差に意味があるとする考えが「基数的効用」というものです。

上の場合だと、6 - 3 = 3 で、この3の差は大きいとか小さいとか、3に意味があるとするものです。正直これはなかなか意味がわからないですよね。

 

しかし、ある漫画の世界ではこれが重要な意味を成します。

それは、ドラゴンボールです。ドラゴンボールベジータとかがつけているスカウターを使えば、相手の戦闘能力などが瞬時にわかります。同じように相手も効用についても観察することができるなら、やはり差に意味が生じてくるはずです(効用の尺度が同じであれば)。

しかし、あのようなゴーグルがこの世に普及するのを生きている間にこの目で見届けるのはできそうにもありません。

 

また、最近発達してきている神経経済学という分野ではこの基数的効用というものが意味を持ちそうです。しかし、これも検査室に入って脳の動きを観察して...とやるなら、やはりスカウターがないとこれも意味がないでしょうね。

 

以上、効用についての考えでした。

 

 

ミクロ経済学の力

 

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