朝が苦手な人間が綴るブログ (限界大学院生編)

基礎こそ物の上手なれ. 人間万事塞翁が馬. を大切にしている経済学徒.

開発経済学の一般書・入門書・日本語テキストをまとめてみた

学部生の方や社会人の方で、発展途上国の社会問題や国際協力に関心があり、
開発経済学を勉強してみたい、応用経済学や応用計量経済学をフィールドの事例などを読んで学びたい」
と考えている人はある程度いると思います。

 
そういった人向けに、私が読んだことのある日本語の一般書とテキストのリストを作ってみましたので、 これから学んでいく!と考えているかたは参考にしてみて下さい。

 
個人的なオススメ順に載せて行きます。
最新の情報がよくまとめられている、重要な概念が広く浅くカバーされている、面白い、などが基準です。

 

一般書

貧困削減のアプローチには賛否両論ありますが、その辺に関する私の考えは無しで書いてます。
ていうか、その議論についてはふんわりとした意見しか持っていませんが。

 

定番の中の定番書。読んだことがない方は抑えておきましょう。開発経済学に関心がない方も教養として読んでもらいたい一冊です。バナジー・デュフロのMITコンビによる一冊。

 

先の貧乏人の経済学の続編的立ち位置です(これはデュフロ)。新しい実証研究の紹介などわかりやすく書かれています。これも開発経済学を知りたければ読んでおきたい本だと思います。

 

ジェフリー・サックス教授による先の貧乏人の経済学とは少し違う位置にある感じです。先の貧乏人の経済学の次くらに読んで見るといいのかな、と思います。私はこの本を先輩からもらった英語版で読みました、という遠回しの自慢をここでさせてもらいます。

 

そんなに有名でないかもしれませんが、途上国(アフリカ)の環境経済学などに関心がある方も楽しめるかと思います。資源配分など、経済学が昔から関心のある議論などなど。私は生協で見つけて、表紙とタイトルに惹かれて(Amazonで)購入しました。

 
同じくポール・コリアー教授から。こちらはかなり有名な本だと思います。本屋で見かけることもしばしば。おそらくMDGsの頃から(詳しくは知りません)最底辺の10億人という言葉が言われてきているかと。

 
選挙、ガバナンスといったことに関心のある方は是非。

 
 

テキスト

昨年(2017年)の春に改訂版として出版されたテキストです。学部の開発経済学などでも参考文献としてあげられることがあると思います。一橋の黒崎先生とロチェスターPhDの山形先生が書かれた本です。日本を代表する開発経済学者が書いた本、と考えれば読んでおこうと思うはず。

 

結構定番です。広くカバーされています。ページ数も少ないです。

 

本当に私は入門から入りたい!という人向けです。もしくは以下に載せている有斐閣の水色シリーズ「ストーリーで学ぶ開発経済学」でもいいと思います。

 

戸堂先生の開発経済学入門 と比べ、こちらの方がさらに初学者よりであると思います。高校生にもわかるように書かれている感じです。事例が多く、あまり本やテキストを読まない人にはいいかもしれません。

 

戸堂先生の開発経済学入門ストーリーで学ぶ開発経済学と同じく入門の入門です。が、これらと比べると物足りなさを感じる部分があります。入門レベルの方にはレベル的には大丈夫ですが、かゆいところが残る印象です。しかし、先の2冊とは異なる内容もあるのも事実。色んなことを知りたい!と思っている方は読まれたらいいかな、くらいです(そういうかたは上級レベルに行けばいいのですが)。

 

読みましたが、時系列的に1番昔に読んだので内容全然覚えていないです。タイトルの通り、開発ミクロです。というより(昔に生きてたわけではありませんが)、近年の開発経済学は実証などのミクロが主流ですよね。フィールド実験とかも活発になってきていますよね。他の開発経済学のテキストは成長論などのトピックにも触れていますが、「ミクロだーーーー」て方はどうぞ。

 
 

結論

開発経済学においては、一般書とテキストの差はそんなに大きくないと思います。これらのテキストでも数式などはほとんど出てきません。さらに発展した内容に触れたい方は、英語のテキストや論文を読んでいくことだと思います。

 
皆さんのオススメの本があれば教えて下さい。